シンギングボウルとは
シンギングボウルは、チベットの高僧が儀式の際に用いる仏具の1つでした。
日本の仏壇にある「おりん」の様に、おわん型の形状をしていますが、1つの大きな特徴は「倍音」です。音が反響しあって何層にもなって広がり、まるで宇宙に繋がっているような音色を奏でてくれます。
シンギングボウルの「倍音」と「波動」の深い音色には、心を落ち着かせるヒーリング効果や緊張した身体をリラックスさせて痛みを和らげてくれる効果があると言われています。
シンギングボウルの種類
2種類のシンギングボウル
「鋳造製法」と「鍛造製法」
…鋳造製法…
高温で溶かした合金を型枠に流し込み、冷やしてからシンギングボウルを研磨し磨き上げます。
特徴
・鍛造製の手打ちのものよりもお手頃な価格
・音が安定しおり澄んだ音色
・凹凸がないので、初心者でも音を奏でやすい
…鍛造製…
熟練の職人により、1個ずつ手打ちで作られる
特徴
・何層にも重なる(倍音)が幻想的な音色を奏でてくれる
・鋳造性と比較して音の伸びが倍以上長く響く
・手打ちのシンギングボウルは、1個ずつ音色・形状がことなるので自分に合うボウルに出会うことができる
シンギングボウルの素材
鋳造製の素材は、銅と亜鉛を配合して作られることが多いです。
鍛造製の素材は、銅、錫をベースに様々な金属が配合されています。
7メタル
古来チベット密教に伝わる7つの金属のことです。金属の属性ごとに金(太陽)、銀(月)、銅(金星)、鉄(火星)、錫(木星)、鉛(土星)、水銀(水星)と象徴する惑星がありこの7種類の金属を合金しシンギングボウルやティンシャが作られてきました。
現在ではチベット密教に伝わる思想を取り入れながら、シンギングボウルの音の響きと安全性を考慮し、銅と錫をベースとしてその他の金属が合金されています。
●フルムーンボウル
フルムーンボウルは、満月の夜に熟練の職人により作られる特別なシンギングボウル。
満月の日は、月のエネルギーが最も満ち溢れる時で、また人間の心身も活発になりエネルギーが最高潮になる時期で、体内に吸収する力が高まります。